自然医学と西洋医学


例えばここに、便秘の患者さんと、下痢の患者さんがいたとします。
西洋医学では、便秘の患者さんに下剤。下痢の患者さんには下痢止めを処方します。もし、クスリを逆に与えてしまったら大変なことになります。

いっぽう、東洋医学系の治療では、便秘の患者さんにも、下痢の患者さんにも、腸を元気にしたり、正常化するよう治療しますので、どちらの症状にも、ほとんど同じような治療をするのが普通です。

この様に異なった治療を長年してきますと、西洋医学の治療では、便が出過ぎれば、止めるクスリ、出なければ出すクスリと、人間の身体が機械的に反応するものの様に見えてきます。

東洋医学系の治療の場合、下痢にしても、便秘にしても、腸を元気に正常化しさえすれば、身体がその人に良いように腸を整えてくれるので、このような治療経験を重ねるにしたがい、人体の深いインテリジェント、知恵を感じ、身体に対し畏敬の念を持つようになります。

西洋医学の治療師は、人の身体の機械的なものと認識し、東洋医学(自然医学)的な治療師は、人の身体を高度な知恵を持つものと認識します。

1929年アレクサンダー、フレミングが青かびの中からペニシリンを発見していらい、それまで不治の病とされていた伝染病が治る病気になりました。
顕微鏡の発達などにより、その不治の病の原因が病原菌であることが発見され、その病原菌をクスリで殺すことが出来るようになり、コレラ、ペスト、結核、天然痘・・・etc、と今まで人類を苦しめていた、多くの死の病気から、人類は救われていったのです。

この時期は、今まで世界各地で行われてきた伝統医療に対し、西洋医学が圧倒的に優位な、効果的な医学であるとの認識を広げた時期でした。

かくして、人の身体を高度な機械と考える西洋医学的思想は、血糖値が高ければ(糖尿病)クスリによってその血糖値を下げる、血圧が高ければ、血圧を下げるクスリ、痛みがあれば、痛み止めと、ドンドン対症療法的な方向に進んできました。

しかし、昨今、私達人類を苦しめている病気は、ほとんどが、私達の生活形態に原因があります。
大量の添加物を含む不自然な食事、汚れた空気、汚れた水、ストレス、電磁波・・・etc。これらは全て、人間の身体に備わった自然の治る力、健康を維持する力を低下させるものです。
いっぽう、一時なりを潜めていた病原菌も、抗生物質の効かない病原菌へと変化して、さらにそれを殺す為の強いクスリとのイタチゴッコになっています。

人体を高度な機械とみなして、対症療法的な治療をすすめる、西洋医学が効果的であった時代は過ぎた現在、「自然の力」、「人体に備わった治癒力」を活かす、自然医学が現在注目を集めつつあります。


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